Author: shintaro tanaka (Page 1 of 4)

async

昨晩はワタリウムにて、坂本龍一設置音楽展asyncへ。

5.1chサラウンドで音源が再生されている2Fのフロア“drowning”では、CDでは聞こえなかった音のレイヤーに気づく。
(文字通り、音に溺れるような体験。)

Zakkubalanのインスタレーション“volume”の映像は、製作時に多くの時間を過ごした空間を抽象的に捉えたものとのこと。
今作は「あまりに好きすぎて、誰にも聴かせたくない」という理由でサンプル盤の配布もなかったようだが、設置音楽展も坂本龍一のパーソナルな側面にフォーカスされていた。

ところで、展示に昨晩を選んだお目当てはこちら。
http://www.watarium.co.jp/exhibition/1704sakamoto/event/async_0513.pdf

トークで聞けたこと:坂本龍一曰く、笙は楽器の個体差というより演奏者によって音色が異なる、とのこと。
確かに、石川さんの笙は、石川さんだけの音。
(“Life, Life”の音源にさらに笙が重なっていく様子は感動的だった。。)

設置音楽展は5/28まで。
ぜひ、ゆっくり溺れてみてください。

静かの基地_20170505

ホリサカユキとのユニット「静かの基地」のあたらしい試みとして動画をアップしました。

今回は、ピアノ・ギター・オムニコード・ポケットピアノ・バイオリンとくまのおもちゃ。
窓を開け放って、小さな音で演奏しています。

(ひとつの旅のようなひと時だった)

20160924Tranquillity_Base

「静かの基地」去年秋のライブから1曲公開しました。
ライブからすっかり半年近く経とうとしていますが、あまりに大事なものだので公開できずにいたほどなのです。(石川さんの笙が入った瞬間、魔法にかけられたような気持ちだった。。。)

at dawn

SARAVAH東京のイベントでご一緒したHeatMiserという女の子のCDを聴いている。

HeatMiserとは礒尾奈加子さんのソロプロジェクトの名前。彼女のウェブサイトには、本作のリリースに寄せてご本人のテクストが公開されている。そしてその最後には参考資料としてレコーディング期間の糧となったアルバムが並んでいる。

論文でも参考文献が必ず示されるように、音楽もひとつのテクスト=織物なのだ。織物が糸の編み合わせによって作られるように、音楽も歴史の編み合わせでできている。彼女の音楽の豊かさも、その糸ひとつひとつに根拠がある。

音楽は魔法のようだけれど、作られるプロセスは魔術などではないのだ。

彼女の音楽を聴くことは、現在の音楽を聴くことでもあり、過去や歴史とつながることでもある。そして、過去とつながることは未来へ続こうとする意思だ。つまり未来が信じられなければ歴史もむなしいが、at dawnを聴き終えた頃、また私たちは先へ歩みを進める意思をひそかに取り戻すのだ。

http://www.flakerecords.com/rcminfo.php?CODE=25430

Thanks for coming @Saravah Tokyo 20170428

昨晩はSARAVAH東京にてピアノソロ。ご来場いただきありがとうございました。

News_20170428

BGMを手がけたアプリSUM!がAPPストアで特集されています。
しかも、私のだいすきな青いタヌキロボットの隣に!!

ちなみにSUM!はGW限定で無料になっているそうです。
(もしかするとこれから無料になるのかも)
ぜひぜひ遊んでみてくださいー!

今晩はいよいよ、サラヴァ東京でライブ。
田中は22:00から40分演奏します。金曜の宵、ぜひ遊びにいらしてください。

毎回があたらしい試みであるように。
http://l-amusee.com/saravah/schedule/log/20170428.php

20170328_at_Saravah_Tokyo

 

Tonight Or Never

4/28(金)SARAVAH東京のイベントに出演します。

2017年4月28日 (金) 19:00 open / start 24:00 end
Adv. 2,000円 Door. 2,500 円(※ご入場時に別途1ドリンク600円〜オーダーをお願いします)

VJs:
光学姉妹 Opticalsisters
CYCLE
VJ.bm

LIVE set:
silentwave
shintaro tanaka

Drone maneuvering:
bm http://totoro.ws/blog/

DJs:
Nakamullah
shimazaki
double.r.atom
…and more

Music:
drone / ambient / minimal + techno

http://l-amusee.com/saravah/schedule/log/20170428.php

A canary in a coal mine

マーシャル・マクルーハンを読み返し、学生の頃に鉛筆で線を引いた箇所とは異なる点に興味が向く。

彼は芸術家を新しいテクノロジーによる変容を事前に察知するアンテナに見立てた。カート・ヴォネガットの「坑道のカナリア」とも通い合う。“super sensitive”で、弱くあり続けること。

ニュースをつける度に強くあろうとすることの弱さを見ることになる。今のこの国や世界の状況を反面教師に見立てると、弱くあり続けることの強さも見えてくるように思う。

今年も桜が咲きました。
毎年同じ花をつけているようで違う花。
年月は新たなれども人は古りゆく。

倹しく

長い間、ぼんやり考えていたことを少し。

いま、清貧を金科玉条とする人がどれだけいるだろう。と、書店の平積みや広告を横目に時折思う。これだけ富が一部に集まると、その一員に加わりたいと思うのか。「人より先に職を求めんとし、人より先に富をつくろうとする」(永井荷風・濹東綺譚)ことに躍起になっている。老子の教えは、世の人の先に立たず倹しく生きること。

尾を泥中に曳く(荘子)宮仕えよりも、静かに生きること。人知れず泥の中に尾を曳く亀のように。沂に浴し、舞雩に風し、詠じて帰らん(孔子)。しかし政治に対し積極的参与を勧めないからといって、皆が出家したり田舎で農業に従事するべきだというのも、それで皆が(社会が)うまくいく訳ではないので、何事も付かず離れずで丁度良いのかもしれない。

お金があれば欲しいものが買える。欲しい物の多い人は、買えども買えども新しい欲しい物に苛まれているようにみえる。本当の自由とは買わなくても済むことだ。人は買った途端に幻滅するから次々とアップデートしてゆくのがマーケティングの基本らしい。次々と新しい物で消費者を捕らえて離さないのは監獄のようなものだが、無意味に新しい物を量産しなければならない宿命は音楽家も同じことだ。

私は健康でいられればそれでいいかな(しかし健康であるためにはそれなりのお金が必要だ!)。肥えた豚にはなりたくないが、飢えたソクラテスにならなくてもよい。

今年は、堀坂有紀とのユニット「静かの基地」のための作曲がメイン。アルバム制作が進行中で、田村凌一さんの新作映画も「静かの基地」で担当した。

作品をつくる度に、過去の自分と比較しては変わらないことをやっているのだと感じる。そうやって同じ円をぐるぐると回っているが、円そのものを書き換え、アップデートしてゆく。先ほど書いた次々と新しい物をつくるのも、同じことなのかもしれないと書いていて思う。ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

季節のめぐりも、円運動のようだ。

〽︎冬過ぎて春し来れば年月は新たなれども人は古りゆく

寒さをぶり返しながら、少しずつ春の気配ですね。インフルエンザがまわりでもはやっています。みなさまご自愛ください。春まで、あと少し。

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