昨年は大変お世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は、静かの基地として担当した映画音楽に始まり、春から梅雨にかけてSaravah東京でのピアノソロと教育関連の広告音楽。夏から冬にかけて静かの基地のレコーディングとリリース準備、年末は映画音楽(もうすぐお披露目!)。一度きりではなくこの先も続く出会いや試みに、今年も非常に楽しみにしています。

昨年末の大掃除(結局、途中で中断したのですが)で初めて断捨離というものを敢行しました。
なにぶん、あまりにも捨てられない性格なゆえに中学生の時にライブハウスでもらった謎のメロコアバンドの缶バッジなんかも全て無造作に仕舞ってある有様なのです。

捨てるか捨てまいか、と化石(例えば2009年のツタヤで借りたレシートを眺めながら、ああ震災前のレシートなのだなあと思ったり)と向き合う中で、結局不要すぎるものは捨ててしまったのですが、古い物に喚起されて立ち現れる過去はどれも反省が入り混じって、それはそれは感傷的なひと時でした。

大掃除のお供としてずっとラヴェルばかり聴いていたのですが、お気に入りのひとつが古風なメヌエット(Menuet Antique)。

そしてふと、私もここ最近古めかしいものへの興味が芽生えているな、と思ったのです。例えば、夏のレコーディングで訪れたecho and cloud studioの松井さんが乗っていらっしゃる素敵な(しかし、それは古めかしい)ボルボの車。2月のライブで演奏予定の古いピアノ(100年ものとのこと!)。たまに行きたくなる渋谷の名曲喫茶ライオン。そして、突然ハマったペリカンのおもちゃ万年筆。

けれど、古い車にはない最新テクノロジーで防げる事故もたくさんあるし、私だってiPhoneを持っていて、音楽はLogic Proでこしらえています。ただ、古いものと向き合うことはテクノロジーと向き合うことのコインの裏表のようなもののように感じるのです。(ラヴェルがいにしえの音楽に関心を持ちながら新しい音楽を作ったように)

故きを温ねて新しきを知る。音楽は道のようなもの、今年も邁進してまいります。

まずは、今年は静かの基地のアルバムが発売になります。
演奏活動は2月から。もうすぐアナウンスできるはずです。